久しぶりに映像翻訳ネタです。

映像翻訳スクールで1年間学び、無事に終了しました。

しかし、それだけでは、すぐにお仕事をいただけないのが一般的です。翻訳会社の求人は経験者の募集がほとんど。

未経験でもお仕事をもらえることもあるようですが、その前にトライアルを受けることになります。

というわけで、私は終了した翻訳スクール併設の翻訳会社のトライアルを受けました。

トライアル用の素材(映像、スクリプト、統一事項など)をメールで受け取り、10分〜15分くらいの尺を翻訳し、原稿を期限内に納品します。

人によって作業の進め方は違います。私の場合は、素材を受け取ったら、まず映像を確認します。

特に問題がなければ、SSTという字幕制作ソフトを使用し、スポッティングに入ります。セリフを聞いて、音の始まりから終わりまでを基準に字幕の入るハコを切っていきます。

画面調整やフレームレートなど、詳細の設定も、ここで済ませておきます。

スポッティングは地道な作業。音が始まるところから、3フレーム戻すなど、案件によってルールは様々です。映像のカットが変わるところで、ハコを分けるなど、他にも細かいルールがあります。

この時にワードやエクセルなどで、いただいたスクリプトをSSTのメモ欄にうつし、該当するセリフのハコに、コピーしていきます。

次に、いよいよ翻訳作業に入ります。

字幕ソフトが制限文字数を計算し、画面に表示してくれます。

例えば1秒だと4文字使用できるなど、使える文字数が決まります。

その文字数のなかで、適切な日本語訳を考えてハコに入力していきます。

原文をすべて訳すと、制限文字数に収まらない場合がほとんどなので、ここが翻訳者の腕の見せどころ。難しくもあり、楽しくもあります。

直訳するだけでも、勝手に創作してしまってもアウトです。原文の意味を理解した上で、改めて日本語で台本を書くようなものです。

それから必要に応じて申し送りを書きます。例えば、人名や地名の表記、専門用語などを書籍やインターネットなどで調べ、その内容を申し送ります。

時には、なかなか調べがつかないこともあり、苦労することも。

ただ、調べ物をすることで、知識の幅が広がり、また次の仕事に役立つという利点もあります。

こうして、ひと通り翻訳が終わったら、最初から何度も見直し推敲をします。

そして原稿一式をメールで納品。
トライアルの場合は結果待ちとなります。

私の場合は10回くらい受けて、ようやく合格という長い道のりでした💦

合格後にフィードバックをいただけたので、かなり参考になりました。

フィードバックをもとに、個人的に考えたトライアルの合格基準は、以下の通りです。

*原文の正しい解釈
*誤訳の有無
*日本語の表現力
*調査力
*ビジネスマナー

他にもあるかもしれませんが、主に上記を重視していると感じました。

また、上記すべてを平均的に満たした上で、いずれかの能力が飛び抜けて高いと、合格しやすいのではないかという印象です。

これからトライアルを受ける方がこの記事を読んで、少しでも参考になれば幸いです😊

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