「モモ」ミヒャエル・エンデ作(大島かおり訳)

子どもに読んでほしい本、と聞いて気になっていた本作。娘のために購入し、自らも読んでみました!

ひと言でいうと、時間というものについて、すごく考えさせられました。

現代人は忙しく、大人は仕事や家事、育児に追われ、子どもたちは学校や塾、習い事で、毎日があっという間に過ぎ去っていきます。

私自身も例外ではなく、むしろその代表格のような生活を送っていました。

少しでも良い暮らしをしたいと考えるのは、悪いことではないでしょう。しかし、日々の生活に追われて、心をなくしてしまっては、何のために生きているのか分からなくなります。

本書に登場する理容師は、時間を節約するために、お客さんとの会話を省き、回転率を上げます。ところが幸せにはなれませんでした。ムダと思われる、お客さんとの世間話こそが、彼にとって仕事の喜びであり、その時間にこそ、心があったのです。

子どもたちは、オモチャがなくても想像力を働かせて、様々な遊びを見いだしていました。ところが時間泥棒にそそのかされた大人たちの都合で、自由に外で遊べなくなります。ある子どもは、お喋りをする人形を与えられますが、この人形は決まった言葉しか話さず、かえって想像力を妨げてしまいます。だから、すぐに飽きてしまうのです。その人形に飽きたら、大人はまた新しいオモチャを与えるのでしょう。これを繰り返すうちに、子どもたちの想像力は失われてしまいます。そう考えると恐ろしいことです。

主人公の少女、モモは皆を元に戻すため奮起します。彼女は身寄りもない浮浪児でしたが、生きるために必要なことは分かっています。この少女が物語を通して大切なことを教えてくれました。

やるべきことだけで終わる人生は悲しいですよね。

人生を駆け足で走り切ってしまう前に、自分の”時間の花”をどう使ったらいいのでしょうか。私も子ども心にかえってワクワクしながら考えてみたいと思います😊

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